ストレスが身体の変調を招く

私たちの身体には自らの身体を環境に適応させ、

安定させるための「ホメオスタシス(生体恒常性)」という

自然に備わった機能を持っています。

 

このホメオスタシスの3大システムは

身体の働きを調整する「自律神経」

ホルモン分泌を司る「内分泌系」

外部から侵入する異物から守る「免疫」

となります。

これらの働きのバランスを保つことで健康を維持しているのですが

これらのバランスを崩すのがストレスと言われます。

 

ストレスといっても人間関係などの心理的なものだけを

さすわけではなく様々あります。

 

1)物理的・生物的・化学的ストレッサー

騒音、振動、温度、湿度、天候、花粉、悪臭などなど。

2)社会的ストレッサー

社会的な役割(男・女らしさ、管理職、親など)、人間関係、

社会秩序の乱れなどなど。

3)心理的ストレッサー

不安、恐れ、怒り、焦り、憎しみ、劣等感などなど。

4)身体的ストレス

生理的欲求、発熱、疲労感、痛みなどなど。

 

これらのストレスが私たちの身体にかかると

ストレス状態から身体を守るために欠かせない働きを

発動させます。

 

しかし、この時にホルモン等が過剰に分泌されることにより

免疫の働きを抑制する作用をもたらします。

その結果、異物の侵入に対しての防御態勢を取る力が弱められ、

病気にかかりやすくなってしまうことにもなるのです。

 

このように外部からの何らかの刺激(ストレッサー)が加わると

視床下部の働きで自律神経のスイッチが切り替わると同時に

内分泌や免疫も作動し、その時々に適した状態に身体を適応させます。

 

そのため、長期間ストレッサーにされされ続けると交感神経ばかりが

優位に働くこととなり、CRHが分泌され続けることになり、

結果として、ホルモンもストレス状態を防御しきれなくなっていくのです。

 

また、それだけでなく、外部からのストレッサーが直接免疫機能に影響を及ぼし

自律神経、内分泌の働きを偏重させることもあるのです。

 

つまり、私たちの身体はストレッサーにさらされつづけることによって、

交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、ホルモンはストレス状態に対する防御力が

限界を超えてしまったり、免疫の働きが弱まったりします。

 

これらの作用が重なり合った結果、ホメオスタシスはバランスを失い

様々な病気を招いていくのです。

こうしたメカニズムにより、ストレスに侵され続けることにより

身体に様々な変調が生まれていくということです。

 

肩こり、腰痛、不眠、だるさ、疲労、、、

治療院や町のほぐし屋さんに足を運ぶ人たちの多くは

このような背景を持ち合わせているということを

頭の片隅においておくといいかもしれません。

 

お知らせ 

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