日本代表選手を多く輩出した名将が40年かけてたどり着いた指導法

春高バレーでチームを優勝に導き、木村沙織選手や大山加奈選手など

多くの日本代表選手を輩出した下北沢成徳高校の小川良樹監督に

図解モチベーション大百科の著者・池田貴将がインタビューした際の

回答が私たちにも活かせるのでは?と思いますので、

ご紹介したいと思います。

「鬼の大松」と呼ばれた大松博文先生

(1964年の東京オリンピックで全日本女子チーム『東洋の魔女』を率いて

金メダルを獲得。享年57)に代表されるように、

昔の女子バレーは、カリスマ性のある監督が「右を向け!」と言ったら

選手が右を向くような、そんな世界。

高校でも、統率力のある監督が率いるチームがチャンピオンを取っていた。

 

しかし、小川監督がそれを行ったときには、やめる選手が続出しました。

東京の代表にも慣れないその学校の選手たちにとっては

ハードルが高く、道が違うんだということに気づいたそうです。

『監督の思うように動く選手=いい選手、ではない』

自分の望むように動いてくれる選手は確かにいいのかもしれないけれど

指導者として選手を自分基準でみてしまってはいけない。

チームにとっていい選手、という基準でみなければいけない。

 

『監督が“勝ちたい”と思う気持ちと選手たちの“勝ちたい”と思う気持ちが

イーブンくらいがちょうどよい』

監督が勝つことにこだわって選手がその気持ちについてこれないときには

お互いにストレスを感じてしまう。

監督の気持ちが強すぎることによって、選手の考える力を奪ってしまう。

 

『メンバーは選手たちが決める』

練習の中で選手同士の信頼関係ができてくる。

それを壊すような選手配置をしてしまうと崩れてしまう。

 

『優勝する代ほど、合宿所をきれいに使っている』

バレーそのものと関係ないと思いがちだけれども、

一つ一つの積み重ねがきちんと生活でできているということは

コートの中でもそれができるということ。

また、そこには相手に対する思いやりが絶対必要。

お互いに気持ちよく過ごすための工夫です。

そして、負けてよかったという選手はいない。

気持ちよくできるだけでも、モチベーションをあげるだけでも

だめで、勝つための激しさが入ってこないといけない。

 

『指導者として頂点に立ちたい』という思いから

19歳でコーチになった小川監督は現在65歳。

先人に学ぶことは多いですね。

 

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