ひとカラダlaboでは、現代特有のねこぜを
《令和型ねこぜ》と名付けました。
パソコンやスマホを手放す暇なく使い、
移動は車であったり、時間がとれなかったりで運動不足となり、
寝る寸前までスマホやテレビで、
夜が遅くなるから朝起きれなくて朝食も食べずにバタバタ今日も始まる、
そんな現代社会の生活スタイルや生活環境で変わったこと。
ひとつは習慣。
習慣と言っても沢山あります。
何かあればスマホ、という習慣、運動不足の習慣、
食生活が不規則だったり、栄養がアンバランスだったりという習慣。。。
今回注目するのは、『姿勢』と『脳』の習慣です。
こんな風にスマホやipadを使っていませんか??
患者様に再現してみてもらってください。
ほとんどの方がこの女の子のように顔が前に出て垂れ下がり、
背中が丸まり、手から肩が前に捻じれ丸まるように身体が固まります。
さらに、現代人は江戸時代の一年分、平安時代の一生分の情報を
一日で受け取っています。
人間の身体の構造は約20万年前からほぼ同じです。
結果として、脳の過緊張が長時間続くことにより、
脳が蓄積疲労してしまっているのです。
これが脳で起こっている習慣です。
令和型ねこぜはこのように身体が丸まり捻じれた状態と
脳が疲労した状態がリンクして作られている猫背を指します。
また、直すこともせず、この生活を繰り返しているのが
姿勢の習慣です。
ストレスやスマホ、忙しすぎ、不摂生などで
自律神経にダメージが加えられます。
一般的な脳疲労はこのことを指しますが、
脳が疲労することにより、前頭前野の機能が低下し、
脳内セロトニンが低下するため、姿勢を保つことができなくなるのです。
ですから、令和型ねこぜは筋肉や骨格にアプローチするだけでは、
足りず、脳へのアプローチが不可欠となります。
令和型ねこぜの特徴は成り立ちだけではありません。
運動能力の低下、可動域の減少、肩こりや腰痛などの不定愁訴といった
身体面への影響はもちろんですが、
集中力の低下、やる気が起きない、キレやすい、コミュニケーション能力の低下など
メンタル面まで影響が及ぼされるのが特徴です。
便利な社会に得たものは大きくありますが、それと同程度の失ったものがあります。
それが健康被害、令和型ねこぜなのかもしれません。